PROJECTS
実績
「鹿児島県 令和4年度 地域課題解決型衛星データ利活用実証実験事業補助金」参画しました。
プロジェクト名:衛星データを活用した水産業(漁業・養殖業)向け,海の事象の多元的可視化
本プロジェクトでは、衛星データを活用した高精密な沿岸域の海況データを基に、沿岸漁業および養殖漁業の効率的かつ持続可能な運営を支援するシステムを構築することを目指しています。特に、気象衛星「ひまわり」などのデータを用いて、漁業者が日々の海況を的確に把握し、効率的な操業や養殖に役立つ情報を提供することが中心的な目的です。
このシステムでは、以下の機能が重点的に研究・開発されています。
- 1.気象衛星データ基盤の構築
気象衛星のデータを収集し、海況予測を行うための基盤を整備。漁業者にとって必要な情報を適切に提供することで、海の状況をより精確に把握できるようにする。 - 2.海水温の可視化
海水温データを視覚的に表示し、漁場の選定や養殖場の運営において、より良い意思決定を支援する。 - 3.潮流の可視化
二枚潮や潮流の変化を表現し、網投げや養殖施設の管理における判断をサポートすることで、効率的な作業を実現する。 - 4.モバイル環境での対応
漁業者が現場でも必要な海況データにアクセスできるよう、モバイル環境でのシステム対応も進め、リアルタイムでの情報提供が可能となる。 - 5.赤潮予報への活用
衛星データを用いて赤潮予報を行い、養殖業者が早期に対応できる体制を構築することで、被害を最小限に抑える。
これらの技術の導入により、漁業者はより正確な海況データに基づいた操業を行うことが可能となり、資源の持続的な利用や収益の安定に貢献します。また、養殖業者にとっては、赤潮などのリスクを減少させ、環境に優しい養殖業の発展を促進します。